モペット自作記 モペットキット 1.パーツの購入

2020年1月4日土曜日

モペット

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アマゾンで4万円弱で購入できるモペッド自作キットを使用してモペットを作成した.



「モペット」とは単純に自転車にエンジンを載せたもので,今でも日本メーカーならフキプランニング(http://www.fuki.co.jp)から新品を8万円程度で購入することができる.

今回使用したキットは基本的に駆動系の部品しかなく,公道に出るための灯火類は自分でなんとかしないといけない.自分でオートバイをいじった経験のある人間なら自分の感じるままにパーツを集め,組んで行けば完成するのだが,自転車特有の問題がいくつかある.同じことをする人の参考になればということで一部始終を記録したいと思う.

まずはキットの購入である.今回はamazonで販売されている以下のキットを購入した.

モペット用エンジン組立てキット モペット 原付 自転車 エンジンキット ギャロップ 




ただこれはおそらく,モペッドキットとしてはかなりポピュラーなもので,まったく同じものと思われるキットがAliexpressでも購入できる.Amazonでの価格の1/3程度であり,値段だけを考えるとAliで購入すべきである.

US $80.61 35% OFF|50CC 自転車エンジンキット 2 ストロークガス電動モーターバイクキットバイク変換キットエンジン自転車パーツ最新バージョン

それでも,Amazonで購入した理由が2点ある.
まずは販売証明書である.公道走行のためには市役所・区役所でナンバープレートを取得する必要がある.Amazonの場合はセラーが用意してくれるが,Aliの場合は自力でなんとかしなくてはならない.
第2には届く速さである.Amazonならば翌日には届くが,個人輸入すると2週間程度ドギマギしながら過ごさなければならない.
第3には品質の問題である.このキットに限らず,中国製のこの手の商品はとりあえず形ができていれば良いという程度の品質であることが多く,自力修正が必要になる場合がある.ある程度のものなら対応できるが,自宅の設備ではどうにもならない時がある.中国のセラーは案外対応がよく,気前よく変えのパーツを送ってくれる事が多いが,そのパーツが届くのにも2週間程度かかってしまう.さすがにそれではモチベーションが続かないので日本に窓口があるほうが便利である.

ちなみに,80ccのエンジンや電動バイク化キットなども販売されている.電動化はバッテリーの問題が解決できれば,電装品の装着が楽で良いと思う.



キットを購入したら,次は自転車の選定である.今回は以下の自転車を使用した.
ネクスタイル(Nextyle) クロスバイク 700C シマノ製21段変速 NX-7021 適応身長155cm以上 

単純に家にあったからこの自転車をベースにすることにしたのだが,結果としては正解だった.いわゆるママチャリは搭載には向かない.
まず,エンジンの固定金具の形状からフレームが3角形になっているものが良い.跨ぎやすくするためにフレームの中央が低く平らになっているものはまずエンジンの固定に苦労するだろう.また,構造上後輪のハブにつくタイプのブレーキは使用できない.
この自転車は上記の条件をクリアしているのに加えて,安さゆえにスポーツタイプの自転車で行われているような軽量化が行われておらず,フレームがスチールであり,強度的にもより高価なスポーツ自転車よりモペッド化に向いているのではないかと思う.
外装式の変速機はなくてもよいが,あると便利である.軽いギアはエンジンスタートに使え,重いギアはアシストに使える.



以上を揃えたら次は電装品,保安部品である.これは公道を走る気がなければ必要ない.上記キットには駆動系のものしか入っていないので適当なものを見繕ってくる必要がある.

公道を走るために必要なものは
1.前照灯
2.方向指示器
3.尾灯
4.制動灯
5.ナンバー灯
6.警音器
7.速度計
8.後部リフレクター
9.ミラー
の9点である.

このエンジンはオルタネーターが非常に弱く,単体では発電をしながらの走行は厳しい.そもそも6Vなので単車用の汎用部品が使いにくいという欠点もある.今回は単車用のバッテリーを積んでなくなったら家庭のコンセントから充電するというコンセプトにした.先人のブログ等を見てもほとんどの人がそうしているようである.
このうち,苦労するのは制動灯である.他のものは適当にオートバイ用の部品を購入すれば事足りるのだが,自転車のブレーキレバーは基本的にスイッチが付いておらず,かといってオートバイは右にしかブレーキレバーがない.
はじめはこの(Ren He ライトブレーキライト テールライト 自転車用 マウンテンバイク用 防水 Ren He )商品を改造して使用しようとしていたが,信頼性の面で非常に心もとない.
先人のブログでもブレーキランプについて具体的に書かれているものがなく,困っていないか,つけていないかどちらかであると思う.しかし,いろいろとインターネットを徘徊しているうちに最適な部品を発見することができた.

uxcell 電動自転車ブレーキレバー プラスチック 1ペア 電気 自転車 ブラック 1ペア入り
どうやら最近流行りの電動モペッド,いわゆるフル電動自転車のブレーキはモーターに対する過負荷を防ぐためにブレーキにスイッチが付いていて,ブレーキをかけるとクラッチが切れるようになっているらしい.都合よくブレーキをかけるとオンになるようになっているのでこれをブレーキスイッチに転用した.


以上が自作モペッドを作るのに必要な物品である.最後に使用したパーツのリストと,かかった金額の合計を記載する.作成中はハイになっていて,必要なものはとにかく購入し続けていたので,私が合計金額を知るのもここが初めてである.

エンジンキット 38900
テールランプ・ナンバー灯 1090
リアキャリア 1815
ウインカー・ホーンスイッチ 456
ハンドルスイッチ 1220
ミラー 1099
ウインカー*4 1599
ヘッドライト 2199
ハンドルバー延長ブラケット 999
バッテリー 2405
ウインカーステー 1110
ウインカーリレー 988
警音器 798
速度計 1197
ブレーキレバー 980
合計 56855円


実際には購入したが使わなかった,使えなかったものや,工具,端子類などもあるので更に金額はかかっているが微々たるものである.
6,7万円程度で長期間に渡る楽しみとモペッドが手に入るなら安いものではないだろうか.次回は組み立てについて書いていきたいと思う.

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弱いオタク.日々苦しむ.

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