タイトルの通りNinja400Rをストリートファイター化した.厳密に言うとまだ手を加えるところは残っているが,一通り公道を走れるところまではきている.今回カスタムをするに当たりGoogle検索を行ったが大した情報が見当たらなかったので記録を残しておく.
今回使用したパーツは以下の通り.購入したけど使わなかったもの,まだ取り付けていないものは除いてある.ウインカーは家にあったものを使用した.メーターステーは自作したが,図面を載せておく.コメントをいただければ3Dモデルも送付します.
JILLS PRODUCTS デュアルヘッドライト 10778円
フォークチューブヘッドライトマウントブラケット 3950円
バーエンドミラー 4699円
フランジ付き6角ボルト 330円
ハンドルバーミラーマウント 699円
H4LEDバルブ 2847円
計 22604円
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このページに検索して来て頂いた方には釈迦に説法かもしれないが,ストリートファイターとはネイキッドのサブジャンルで,もともと1970年代ごろに安かった中古日本製4気筒レプリカを乗り回していたヨーロッパのバイカーのスタイルに由来するオートバイである.コケると割れるカウルを剥ぎ取り,ジャックナイフしやすいようにハンドルはフラットに幅広く,ハンドルの上のものを取り払い,また邪魔にならないようにヘッドライトを小さくし,ウイリーでケツを擦らないようにケツを短くカチ上げたスタイルと認識している.最近(2010年代後半)はヘッドライトが変な形をした対となるフルカウルモデルが存在するネイキッドというぐらいの立ち位置だろう.
2012年に初めて購入したオートバイはカワサキの異端児XANTHUSであった.ハウジングは角型ではあったものの中身は丸目二灯,非対称のリアスイングアームに二本だしマフラーなどすべてがかっこよかった.そして何よりも速かった.中型バイクにしか乗っていない分際で言うのもおこがましいが,とんでもなく加速が良かった.0-100km/hまで4秒を切るのである.4年ほど乗った後金銭的問題から泣く泣く手放しつなぎとしてGN125hに乗った後,2010年代のカワサキの400ccで(個人的に)一番マシなNinja400Rを仕方なく購入して今に至るという経緯がある.
ZX4-rでも出してくれればまた違うが,近年の中型バイクでXANTHUSのような加速感を得るのはなかなか難しい,金銭的な余裕ができた今,見た目だけでもストリートファイター風にしようということでカスタムを決意した.最近の「ストリートファイター」はプラスチッキーで無骨さが足りないと感じていたことも理由の一つである.
実際のカスタム自体は難しくはないが大変である.まずは外すべきものを外す.
カウルやヘッドライトはとりあえずネジを緩めれば外れるが,サービスマニュアルがあると便利である.安い買い物ではないが,読み物としても面白いのでオススメ.
続いてヘッドライトを付ける.これははじめに掲載したパーツがポンでつく.配線に関してはNinja400Rのヘッドライトバルブはh7で2極のものだが,カプラー自体は3極のh4と互換性があるものがもとから付いている.右のカプラーからハイビームの端子を左のカプラーへ移植することで問題なくつなげることができた.
このヘッドライトは購入時点では両目点灯になっている.またNinjaのヘッドライトはハイビーム時もロービームが消灯しないので,無加工でハロゲンバルブを入れたままハイビームを点灯すると合計で4つのフィラメントが点灯し10Aのヒューズがぶっ飛ぶ.だいたい130Wくらいなので15Aのヒューズを入れると点灯を維持できたがさすがに危ないのでLEDに換装した.
ウインカーはカプラーが特殊だったので切断してギボシに変えた.白熱球にしないとハイフラになる.どうしてもLEDにしたければウインカーリレーの交換も必要であろう.ミラーの取り付けに関しては特に何も言うことはない.
ここまでは特に難しいところはない(時間はかかるけど).ネイキッド化における一番の山場はメーターの取り付けである.社外メーターを使えば丁度良いステーがあるが,配線の加工が異常にめんどくさいし走行距離の連続性がなくなる.純正メーターを使うにはステーの自作が不可避である.
今回は純正メーターを使いハンドルバーミラーマウントといい感じのステーで付ける方針とした.このいい感じのステーが曲者である.はじめは家にあった鉄製のステーをへし曲げて取り付けたが,これがめちゃくちゃに揺れる.なんか曲がってるし.
純正のヘッドカウルを計測してしっかりしたステーを作成する方針とした.3Dプリンタで試作を繰り返し,いい感じのステーを模索した.
いい感じに装着できることを確認した後,適当な図面を引き,板金屋さんに発注したところこれがめちゃくちゃに高い.もっとしっかりした材質で3Dプリントを外注しようとしたがこれも信じられないくらいに高い.
仕方ないのでとりあえずPLAで出力し,もっと良い3Dプリンタを購入するまでのつなぎとすることに決めた.強度的には問題なさそうだが,PLAのガラス転移温度を考慮すると夏には柔らかくなってしまう気がする.生分解性のプラスチックであり耐候性に関しても不安が残る.個人的な経験からすると意外と大丈夫だが,走行中に外れると大惨事である.
家庭用3Dプリンタで作成するならABSを使いウレタン塗装をすることで強度,耐候性で申し分ないものができると思われる.出力すること自体は簡単なので何個か作成し,無塗装で使用して数ヶ月ごとに替えるという方針でも良いだろう.
以上で一通りのカスタムが終了した.今後はクソダサいリザーバータンクを金属製のものに替えることを予定している.このブログが誰かの参考になれば幸いである.
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